乾燥肌の種類
乾燥肌には種類があり、それぞれに合ったケアをすることが重要です
ノーマル肌の方も、冬のような寒い時期や空気が乾燥する時期には乾燥肌に傾きます。
混合肌の方もTゾーンはテカるのに、Uゾーンは乾燥するといった悩みがあります。
乾燥が進むと、バリア機能が低下するため敏感肌になってしまいます。
水分を与えるだけ、保湿クリームを塗るだけでは根本的な解決につながりません。
乾燥のタイプに合わせたケアを行うことで、うるおいのあるお肌を維持することができます。
お肌のうるおいは健康で美しい肌を保つのに必要不可欠です。
●粉が吹くタイプの乾燥肌
粉は角質層の角質細胞が剥がれて皮膚に残っている状態です。
通常はセラミドによって角質細胞同士はくっついて重なり合っています。しっかりくっつくことによって、外敵の侵入を防ぐ、水分の蒸発を防ぐなどの機能を果たしています。
しかし、セラミドなどの成分を皮膚が合成できないと、角質細胞同士がくっつくことができず剥がれて浮いた状態になります。
これが粉が吹いている状態です。
原因は栄養不足によるものが大きいです。
セラミドの成分となるアミノ酸などの成分が足りない、血行不良によって細胞の活動が低下し生成不足が原因です。
ケア方法として有効なのは
・マッサージなどで血行を促進し、細胞を活性化させる&栄養を届ける
・アミノ酸や脂質などの栄養を与えることによってセラミドなどの合成を助ける
これらのケアをすることで、皮膚にある必要成分の合成を手助けし乾燥を改善させます。
●小じわが増えるタイプの乾燥肌
もともと皮膚の薄い人や、目元など皮膚の薄い個所にでやすい小じわです。
これは皮膚内の水分量が不足することによっておきます。
お肌の水分はヒアルロン酸によって保持され、真皮部分では70%水分があります。
表皮では約15%くらいの水分があるのがベストです。(お風呂に入ってふやけると17%、乾燥による敏感肌になると10%)
真皮部分の水分量が低下すると、小じわが増えます。
原因は血行不良による栄養不足で細胞の活動が低下、加齢による水分保持力の低下、湿度の低下による水分蒸発が考えられます。
ケア方法として有効なのは
・マッサージなどで血行を促進させ細胞の活動を高め、水分保持力を高める。
・真皮の水分保持力を高める。
・表面のバリア機能を高め水分の蒸発を防ぐ。
これらのケアを行うことで、肌の深部からふっくらとうるおいのあるお肌に整えられます。
●表面が乾燥することで敏感肌になるタイプ
通常表皮にあるはずの水分量が10%以下に低下してしまうと、バリア機能が働かず敏感な状態になります。
皮膚が薄く水分保持力の低い肌や、油分不足による皮脂膜の合成ができない方がなりやすい肌です。
原因は水分蒸発を防ぐための皮脂膜の不足、水分を表皮に送り込む力不足などがあります。
ケア方法として有効なのは
・擬似的に皮脂膜を作り水分の蒸発を防ぐ
・マッサージなどで細胞を活性化し、水分を表皮に送る力を促す
・真皮と表皮の水分保持力をを高める
これらのケアを行うことで肌の保護力を高め、敏感肌をノーマル肌に整えます。
このように乾燥ひとつとっても、原因や種類が全く違います。
乾燥の種類に合わせた正しいケアを行うことでうるおいのある肌への近道につながります。
ご自宅のケアでのポイントは
・クリームなど油分の高いもので水分の蒸発を防ぐ(ジェルタイプはその場は保湿されますが、肌の水分蒸発も早いです)
・ファンデーションはリキッド又はクリームタイプのものを使う(パウダーのみは肌の水分を奪ってしまいます)
・過剰な洗顔や、熱いお湯での洗顔で肌にある皮脂膜を落としすぎない(汗と皮脂が混ざり合ってできた天然の保湿クリーム)
自分の肌質や肌に合ったケアをご希望の方はぜひ一度、トリートメントさせてください。
肌質に合わせたケアをさせていただきます。